現代の若者の離職率は「入社3年以内で3割以上」と言われております。
企業の成長のカギともなるなる若手の人材が育たないことは、大きな社会問題であり、今後の日本経済における課題でもあります。
その主な理由として、人間関係や職場の将来性の不安が挙げられます。
多様性が求められる現代では、過去の常識が通用しない場面が多々ありますよね
この記事では、時代の流れによる働き方の変化についてご紹介します。
社会に根付くハラスメント問題
働く若い世代の悩みに多いのが、職場でのハラスメント問題です。
働き方改革の中でも、ハラスメントへの対策は重要な政策の内の一つになっております。
また、このハラスメント問題は女性の社会進出の推進などの取り組みにも関わってきます。
パワーハラスメント
ハラスメント問題の中での筆頭が「パワーハラスメント」。通称パワハラです。
会社での立場が弱い若者はターゲットになりやすい傾向があります。
「ゆとり世代だから~」「打たれ弱いから~」などと、若者のメンタリティの弱さに付け込んだような言葉を吐くような人、あなたの職場にはいませんか?
ましてや、あなたがストレスのはけ口にされては、たまりませんよね。
ハラスメントかどうかを判断するのは、受け取る人の感じ方次第です。
その基準に疎いのが、会社の中堅を担う世代です!
ストレス社会と呼ばれるこのご時世、誰しも思うことがあるのは当然のことです。
やつあたりのような形でしかストレスを発散できないような人は、人として未熟なかわいそうな人間です。
そのような相手との接触は避け、お互い障りのない関係を維持しましょう。
当サイトでは、仕事で付き合うべき人の見定め方についてもご紹介しております。
セクシュアルハラスメント
社会的地位は男女平等なのにも関わらず、過去の「男尊女卑」の社会慣習が抜けない人の影響で、セクハラの被害を訴える女性が未だに残っているのが社会の現状です。
ex1)「女性なんだから愛想よくしろ」などの言動
ex2)肩へ手を置くなどの、受け手が不快に感じるボディタッチ
直接的な言動や行動だけではなく、精神的に苦痛を与える行為もセクハラに該当します。
仕事上の付き合いとプライベートの区別が曖昧な人は、無意識にセクハラに該当する行為をしてしまいやすい傾向があります。
変な勘違いから生まれる問題を防ぐためにも、誰しもが「職場とプライベートの顔は別物」との認識が大切です。
ジェンダーハラスメント
性に関する固定観念や差別意識にもとづく言動や、過度な業務指示による問題は、「ジェンダーハラスメント」に該当します。
ex.1)「男なんだからもっと頑張れ」などの言動
ex.2)男だからと荷物持ちなどの体を使う作業ばかり任させる
このような「セクハラ」や「ジェンハラ」のケースを防ぐためにも、社会全体としても「ジェンダーレス」の意識を浸透させる活動や仕組みが必要になります。
近年ではテレビなどのメディアや、ファッションブランドなどのサービス界隈でも、ジェンダーレスの価値観を表現することで、ジェンダーレスの考えや理解を推し進めるような姿勢が見られます。
このような運動は、古くからの社会背景から脱却しようとの目論見から発端したものです。
社会的に位置付けられた男女の境界をなくすことは、「男女雇用機会均等法」に基づいき「男女共同参画社会」を目指すことに繋がります。
男女共同参画社会… 男性と女性が互いに人権を尊重し、個性と能力を発揮できる社会
社会人としてのコミュニケーションにおいて、「自分が良いと思ったから~」と個人のものさしでの判断はアウトです。
ハラスメントは被害に遭った人の受け取り方が重要視されます。
もしも被害に合ってしまった際には、必ず拒絶の意思を伝えましょう。
そのまま黙っておくのが一番危険です!それでも続く場合には、上司や人事に必ず相談しましょう!
当サイトでは、仕事観の世代間ギャップについてもご紹介しております。
古い考えを捨てた新たな常識
過去の悪い風習について
社会人として、無理に押し付けられる風習や規則ってありますよね。
しかし、現代で評価されるのは「がむしゃらな努力」ではなく「能力」です。
時代にそぐわない、「丁稚奉公」の古い風習に惑わされないことが大切です。
日本には昔から「下積み」という言葉があります。
先輩について回って勉強したり、人脈や信頼を築くために通る道ですね。
しかし、この言葉を勘違いしているのか、変な「しきたり(慣習)」や「しがらみ」が存在している職場があります。
ex)コピーとり・カバン持ち・掃除や買い出しなどの雑用
やる気に満ち溢れた新入社員に、このような成長に繋がらない無意味な仕事ばかりを任せる会社に未来はありません。
体力も行動力もある若者にこそ、実戦で経験を積ませるべきです!
→優秀な能力を持った人材が潰れてしまう
これが続いてしまうと、折角の新入社員がアクションを起こそうとした際に、上司や先輩の「成果の妨げになる」と勘違いして萎縮してしまい、結果として凡な社員になってしまうです。
出る杭は打たれる、現在の日本社会の縮図です…
本来実力はあるハズなのに、何故か実力を発揮出来ない、評価に繋がっていないと心当たりや思い当たる点がある方は、一度自分に置かれた環境を見直してみる必要があります。
トライ&エラーが肯定されない職場環境は、企業として完全にアウトです。
最初のうちは違和感を覚えているのですが、立場的に声を上げることが難しく、放置している内に悪い環境に適応してしまいます。
このように、古い風習の組織や環境で働いてしまうことで、一般的な常識やモラルなどが徐々に悪い方向へと洗脳されてしまうのです。
上下関係の色濃い中小企業では、特に起こりやすい問題です!
無条件に下積みを受け入れることは避け、もしも納得の出来ない環境が続く際には、部署異動や転職を選択肢に入れる必要があります。
あなたの未来を決められるのは、あなた自身だけです。
後々に後悔を残さないよう、あなたが本当に望む道を選択しましょう。
当サイトでは、ジョブローテーション・部署異動についてもご紹介しております!
時代の流れと共に変わるマナーとシステム
元号も平成から令和に変わったように、ビジネスマナーも時代と共に変化しております。
「常識」も時代の流れと共に書き換えられるのです!
さらにこのマナーの基準は、環境の空気感や相手との関係性で変化します。
なので一概に「これは大丈夫」「これは悪い」などと、決めつけることは出来ません。
昔と比べるとグレーゾーンの幅が大きく広がっているので、自身での判断が重要になります。
→まずはメールでコンタクトを取ることが無難なため
→ペーパーレス化の促進によるコスト削減などのため
このように見てみると、合理的な理由の元で現代のビジネスマナーが決定づけられていることが分かりますね。
社会のグローバル化による弊害
前述した中のペーパーレス化やデジタル化など、社会全体のグローバル化よる弊害も存在します。
例を挙げますと、近年スマートフォンの普及に伴い「LINE」アプリを仕事で使用する企業も増えてきております。
グループ機能を上手く活用することによって、業務連絡や経過報告などを個人だけでなく複数人まで、一斉の送信が簡単に可能になります。
しかし、このようなデジタルなテキストでは、口頭での連絡とは違い声色から感情を読み取るようなことが出来ないので、場合によっては相手に冷たい印象を与えてしまう恐れがあります。
便利にポンと連絡が出来てしまう反面、このような相手に不快感を与えない配慮などが必要になります。
また、中堅層から高齢の方にかけて、単純に扱いに慣れていないことからの情報伝達の齟齬が起きてしまうことがあります。
実際にLINEでの業務連絡の「否定派」はご年配の方に多いです!
また、プライベートでも身近な「Twitter」アプリなどのSNSを、宣伝のツールとして使用している企業も多いですよね。
定期的にセール情報の配信やクーポンの配布を行い、顧客に購買意欲を与えるなどといった手法は、とても合理的で効果が期待されます。
そういった中で社会的に問題となっているのが、よくニュースにもなっている「炎上」です。
- 社外秘の機密事項を安易に漏らす
- モラルのない言葉を投稿してしまう
など、誤った使い方をしてしまうことで、世間的に悪い情報が即座に拡散されてしまい、最終的には企業の大きなイメージダウンとなってしまいます。
炎上による大きなイメージダウンは、商品売上などにも直接的に影響を及ぼします。
常識的に使えばメリットになるものも、使い方を間違えると大きな損害を及ぼす引き金となってしまうのです。
「ついうっかり」は言い訳にはなりません!
そのようなケースを防ぐためにも、「モラルやネットリテラシーが高い人を担当に置く」他、「チェックを行う人を用意する」などの対策を取ると良いでしょう。
知っていて損はないオフィスハック。
物は試し。明日から早速実践してみましょう!