大切な人を守る精神疾患の知識

メンタルケア

病気の症状や治療法などについての正しい知識を学ぶことは、生きていく上でとても大切です。

その中でも精神疾患への理解を深めることは、自分や大切な人が「精神的な病気を発症する前触れのサイン」への気づきにも繋がります。

この記事では、あなたと大切な人を守る精神疾患の知識について、ご紹介します。


心と脳の病気の精神疾患

あなたの周りに、ブツブツと独り言を呟いている人はいませんか?

頻繁な独り言やため息は、脳からの疲労がたまっているサイン、つまりは「精神疾患」の兆候です。

精神疾患…脳の機能的な障害によって生じる疾患の総称
大野 秋
大野 秋

精神疾患は、「心と脳の病気」と呼ばれてます!

精神疾患は親からの遺伝子とストレスなどの環境による要因などが、複雑に関与して発症するものです。

精神疾患での代表的な病気として、「統合失調症」「うつ病」があります。

統合失調症…幻覚や妄想、認知機能の障害を引き起こす病気
うつ病…疲労感や倦怠感、意欲の低下を引き起こす病気

「統合失調症」は自覚症状が乏しいため、知らぬ間に様々な障害や依存症を引き起こす原因となってしまいます。

「うつ病」はネガティブな思い込みで自分を責め続けてしまうと、負のスパイラルに陥ってしまいます。

大野 秋
大野 秋

これらの病気は適切な治療を行っても、長期化してしまう恐れがあります。

また、周りの環境からのストレスによる影響で、不安定な精神状態から引き起こされてしまう「適応障害」があります。

適応障害…環境に適応できず、心や体の調子を崩す病気

適応障害では極度の落ち込みや精神的な焦りを伴い、不眠症や食欲不振に繋がる恐れがあります。

この適応障害は、ストレス因子から離れると症状が改善されるという特徴があります。

大野 秋
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休みの日だけは元気が出る!という場合は適応障害に該当します。

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症状による見分け方と処置

「精神疾患」でも原因や症状は多種多様であり、ひとくくりにはできません。

うつ状態で始まる病気はかなり幅が広く、判断が難しいためです。

大野 秋
大野 秋

診断に必要な症状と当事者の症状が必ず同じとは限りません!

精神症状のある場合、代表的な精神疾患の見分け方は以下になります。

  1. 幻覚や妄想が見られるか
    →[Yes]統合失調症
    →[No]2へ
  2. ストレスの原因が明確であるか
    →[Yes]適応障害
    →[No]うつ病 3へ
  3. 気分の浮き沈みが激しいか
    →[Yes]双極性障害抑うつ
    →[No]単極性うつ病

※断定するのは難しいので、あくまで大まかな見分け方になります。

統合失調症の処置

統合失調症は「脳の機能障害」です。

この統合失調症の症状は大きく分けて3つあります。

  • 幻覚や妄想などの「陽性症状」
    ex)現実的でないものが見える、変な独り言や幻聴など
  • 意欲の低下などの「陰性症状」
    ex)自発的に行動が出来ない、喜怒哀楽の表現が出来ないなど
  • 臨機応変に対応しにくい「認知機能障害」
    ex)落ち着きがなくなる、過剰反応など

陽性症状や認知機能障害による「妄想」の症状では、ネガティブな思い込みによって第三者を傷つけてしまうケースが目立ちます。

このような統合失調症は、「慢性疾患」のひとつです。

慢性疾患…自覚症状が乏しく、合併症を引き起こす恐れのある病気

そのため、焦らずに長期にわたって治療に取り組んでいく必要があります。

これらの統合失調症への処置は投薬による治療になります。

抗精神病薬をメインに服用し、それに併せて「症状を調整する薬」と「副作用を抑える薬」が処方されます。

効果が強い投薬治療ですが、改善が見られたと自分で勝手に判断し、薬の服用をやめてはいけません。

精神病には再発を繰り返すと、症状がより強くなってしまう癖があるためです。

大野 秋
大野 秋

定期的に主治医と相談し、処方された薬はしっかりと継続することが大切です!

適応障害の処置

自分を取り巻く環境によって心や体の調子を崩す病気が「適応障害」です。

この適応障害の原因はストレスによるものになります。

そのストレスの原因を取り除くことで適応障害の症状は治まります。

ex)労働時間が長い…その分の休息時間や休みを取る

しかし、職務上のストレスは、個人でストレスの原因を避けることは困難です。

上に頼ることは労働者の当然の権利と考え、躊躇わずに上司や人事へ相談しましょう。

人間関係によるものでしたら人事異動、キャパシティの問題でしたら業務量の調整など、こよう様々な対応策が考えられるハズです。

大野 秋
大野 秋

雇用側にも労働者の健康を守らねばならない義務があります!

うつ病の処置

現代のストレス社会で身近な病気となった「うつ病」。

前述した「適応障害」から、環境要因が取り除かれても病状が残る場合は、うつ病に該当します。

この「うつ病」は大きく分けて2つに分類されております。

双極性障害抑うつ…躁状態(良い気分)とうつ状態を繰り返すうつ病
単極性うつ病(大うつ病性障害)…うつ状態だけが続くうつ病

この2つのうつ病は、「一日中気分が落ち込んでいるか、そうでないか」で区別がつきます。

  • 気力の減退、気分の落ち込み
  • 物事に対する関心がなくなる
  • 疲労感、焦燥感、罪悪感

うつ病では、主に上記のような症状が見られます。

このうつ病への処置には「抗うつ薬による薬物治療」と「精神療法(心理療法)」を行います。

精神療法(心理療法)…理解者との対話を用いて心を安定させる療法

うつ病の改善には、周りの人の「うつ病」への理解や協力が必要になります。

精神療法では医師の相性が重要視されるため、場合によってはセカンドオピニオンを受けることも視野に入れておきましょう。

回復までの期間は症状によって変わりますので、焦らずに無理のない程度に活動量を増やし、段階的に改善に向けて調子を取り戻す心掛けを持つことが大切です。

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精神疾患への理解が救いに繋がる

精神疾患のような心の病気は一見では分からず、社会的にも理解されにくく、偏見があるのが現状です。

精神疾患は「早期発見と早期介入」が、とても重要になります。

冒頭にありました、脳と心の「きしみ」への気づきの早さが、症状の重みに深く関係するのです。

脳への過剰な負荷によって、精神のバランスが崩れて発症してしまうのが「精神疾患」です。

精神疾患は治療を中断してしまうと、再発してしまう可能性が高いとされています。

定期的な通院は必要になりますが、適切な治療によって症状をコントロールすることは可能です。

そのためには、自身の脳や体を極力休めてあげる姿勢が必要になります。

周りの人間の理解や支えによって、精神的に安定して生活をおくれる環境を作り出してあげることが、何よりも患者の助けになります。

大野 秋
大野 秋

周囲の何気ない思いやりが、患者の救いになるのです。

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