サザエさん症候群の知識と対処

メンタルケア

近年では、「ワークライフバランス」の取り組みが注目されております。

ワークライフバランス…仕事と生活のバランスがとれた状態

働く人の心身の健康維持と共に、企業にとっても生産性の向上に繋がる仕組みを作り出そうということですね。

現代社会において、身を粉にして働くことに美徳を感じる文化は、もうありません。

仕事とは別の部分で充実感を満たすためにも、仕事に依存しない生き方や、コスパの良い効率的な生き方が主流になっております。

そのような中、毎朝出勤して夜になると帰宅する生活が否応なく定年まで続くことに嫌気がさし、精神的に不安定になってしまうことがあります。

この記事では、サザエさん症候群の知識と対処についてご紹介します。


サザエさん症候群とは

日曜日の夜には明日の月曜日の仕事のことを考えてしまい、暗い気持ちになってしまうものですよね。

この症状を、国民的アニメ「サザエさん」が日曜日の夕方に放送されることから「サザエさん症候群」と呼ばれております、

サザエさん症候群…仕事に戻る月曜日のことを考え憂鬱になる症状

※この「サザエさん症候群」は疾患名ではなく、ただの俗称になります。

人によっては体調不良や倦怠感など、軽度のうつのような症状を感じてしまうことがあります。

海外ではこのような症状を「Blue Monday」、直訳すると「憂鬱な月曜日」と呼んております。

休日終わりの睡眠に入って目覚めた月曜日の朝には、また5日間の仕事が待っていると思うと、確かに憂鬱にはなりますよね。

このような問題は、働き方の多様化によるテレワークの導入や在宅勤務など、家で過ごす時間が増えたことで、余計に月曜日のマイナスイメージが大きくなってしまったことが原因でもあります。

症状が発生してしまう根本的な要因となる「仕事のストレス」の解消は、社会で働く上では難しいですよね。

発症を防ぐためにも、仕事への考え方の見直しと共に、正しい生活リズムの心掛けが必要となります。

大野 秋
大野 秋

仕事への見方を変えれば、感じられることも変わりますよ!

自律神経を整えるリラックス術
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「寝だめ」による社会的時差ボケ

あなたは休日に「寝だめ」をしてしまい、就寝時間に眠れなくなってしまった経験はありませんか?

このような体内リズムの乱れを「社会的時差ボケ(ソーシャル・ジェットラグ)」と呼びます。

ソーシャル・ジェットラグ…平日と休日の生活の変化によって生じる体内リズムの乱れ

この呼称の由来は、体内リズムの乱れによって、まるで遠くへと旅行に行った時差ボケのような影響が出てしまうことからになります。

休日に平日より約2時間程多く寝てしまうと、その後1週間の体内リズムが乱れてしまうと言われております。

毎朝の太陽の光には体内時計をリセットする働きがあります。

その朝の太陽の光の刺激を受けるタイミングが遅れてしまうと、自律神経の働きのリズムにもズレが生じてしまい、不調のきっかけとなります。

「折角の休みだから…」と、自分に甘えて2時間以上の二度寝やお昼寝をしてしまうと、後々生活リズムの乱れや、不規則な生活の一因となってしまうのです。

大野 秋
大野 秋

体を労り過ぎた結果、より疲れを感じるようになってしまうのです!

1度乱れてしまった体内リズムを元通りの正すのは容易ではありません。

そのような症状を防ぐためにも、正しい時間に睡眠し定時に目覚める習慣の心掛けが必要になります。

また、臓器の活動による睡眠の妨げを防ぐためにも、睡眠前の食事を控える必要があります。

※その他の防止・改善策は後述でご紹介します。

このような体内リズムの乱れによる症状は、時間や場所にとらわれない多様な働き方の推進による問題でもあります。

テレワークなどによる在宅勤務と出社の使い分けは、睡眠習慣のズレを引き起こしやすい環境を作り出してしまっているのです。

大野 秋
大野 秋

仕事とプライベートの線引きのラインが曖昧になっているからですね!

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発症防止と改善に繋がる「ルーティン」

大半の社会人の方にとっては、休日明けの月曜日は体がダルく、仕事が捗らないイメージはあると思われます。

この休日の休みすぎによる「休日モード」から、平日の「仕事モード」に切り替えるには相当なエネルギーが必要になります。

気持ちのオンオフを切り替えるためにも、まずは休日の過ごし方から見直してみる必要があります。

防止・改善策として、「平日と休日の落差を小さくする」という手があります。

■意識的に家から外に出る「運動の習慣化」
→ストレッチや散歩など体を動かすことで、質の良い睡眠に繋がる
■就寝1時間~2時間前の「リラックス入浴」
→体温を下げる時に眠気を感じるため、質の良い睡眠に繋がる

根本的に元々のオンとオフのギャップを消してしまおうという考えですね。

毎日の生活の中での「ルーティン」を作り出すことで、安定した生活リズムを保つという手法になります。

また、余計な不安やストレスを減らすための「意識的な仕事量のコントロール」が効果的です。

■タスクを見直した上での「優先順位付け」
→不要な仕事を減らし、業務のスリム化を図るため
■仕事を休日までに片付ける「残業削減」
→仕事を家庭に持ち込まないため
→週明けの業務をスムーズにするため

折角のオフの時間でも仕事に気をとられてしまっては、休息になりませんよね。

仕事の区切りを意識的に行うことで、仕事とプライベートの線引きを明確にするという手法になります。

仕事のパフォーマンス維持のためにも、自分のための時間をしっかりと確保することが大切です。

大野 秋
大野 秋

無理に頑張りすぎず、自分に合ったペースの心掛けが大切です!

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